No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

スペシャルブレンドミステリー 謎001

イメージ 1
 
当代を代表する人気作家が、一九七〇年からの30年間に発表された膨大な数の短編ミステリーのなかから、“お気に入り”をセレクトした、「謎」シリーズ。記念すべき一巻目の選者は、東野圭吾。彼が選んだ8作品に加え、選者による解説も収録。作品から読んでも、解説から読んでも楽しめる究極のアンソロジー


東野圭吾さんが選んだ、短編ミステリー集。
 
流石東野さんが選んだだけあって、どの作品も読ませます。
 
初めて読んだ、大御所松本清張氏を始め、母の影響で小中学生の頃によく読んでいた赤川次郎氏や筒井康隆氏、最近読むようになった宮部みゆき氏など、一気に多種多様な作家のミステリ作品に触れるきっかけともなる一冊。
 
東野氏が選んだだけあって、ほぼ外れがありません。
 
ただ私は松本清張氏の作品は堅苦しくて読みにくかったですし、高橋克彦氏の話は何だかよく分かりませんでしたが・・・。
 
特に面白かったのは、筒井康隆氏の「母子像」、日下圭介氏の「緋色の記憶」、連城三紀彦氏の「ぼくを見つけて」、小杉健冶氏の「手話法廷」でしょうか。
 
赤川氏もかなり久しぶりに読みましたけど、読みやすくて改めて凄いなあと思いました。
宮部氏の話も最後に何だかほっこりと温かい気持ちになりましたし。
 
ミステリ、とは言っても軽いものから重いもの、明るめのものから暗めのもの、と様々。
大御所がぞろりと顔をそろえているので、文章力はどの作家も劣るところはありません。
 
濃厚な一冊でした。