No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

ストロベリー・ブルー

イメージ 1
 
あと一瞬早く手を伸ばしていたら、ぼくたちははぐれずにすんだのだろうか。憧れ、すれ違い、片想い…男女五人のせつない恋物語


香坂直さんの本です。
 
初めて読んだ作家さん。
書店で見かけて気になっていた本だったのですが、たまたま地元の図書館で適当に選んだ一冊が気になっていたこの本だったという嬉しい偶然があって、やっぱり直感というか、装丁とタイトルで気になるというのは変わらないのだなあと(笑)
 
読み終えてみて、大分自分好みの作品であることが判明しました。
 
劇的な何かがある訳ではないけれど、学生生活の中で実際に起こりそうな、恋の物語。
 
同じ教室の男女。
人物の視点が変わるだけで、鮮やかに見えてくる世界。
相手を想う気持ちは人それぞれ。ちょっと切なかったり、もどかしかったり、微笑ましかったり――
 
檸檬みたいに酸っぱいだけじゃなくて、苺だから甘酸っぱい。
 
そうです、とても甘酸っぱい一冊でした。
 
装丁とタイトルで感じた直感は間違いなかったようです。
こういう作品、大好きです。
香坂さんの文章も癖がなくてとても読みやすく、丁寧で好感が持てました。