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斜め屋敷の犯罪

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日本の最北端、北海道宗谷岬オホーツク海を見下ろす高台の上に、斜めに傾けて建てられた奇妙な西洋館があった。この「流氷館」の主・浜本幸三郎は、クリスマスの夜、客を招待してパーティーを開く。が、その聖夜に密室殺人が…。そしてまた血の惨劇が!奇怪な連続密室殺人に挑む名探偵・御手洗潔の長編本格推理の傑作。


島田荘司さんの「御手洗潔」シリーズ。
 
読んだのは光文社文庫版ですが、画像がなかったです。
画像は講談社文庫版。
 
占星術殺人事件」の次の第二作目、らしい。
御手洗の設定がまだ少ない感じですね。
 
初期の御手洗はなんていうか、近くにこんな変わった人がいたら大変だろうな・・・と石岡君の苦労が偲ばれるくらい奇人、といった印象が強いですね。
 
物語の3分の2を過ぎるまで御手洗と石岡君が出てこないので、まだかまだかと待っていました。
 
今回は島田さん側から読者に挑戦状をたたきつけるような寸法な訳ですが、例によって私はまったく犯人の見当もつかないというか、完全に石岡君と同じ立ち位置で物語を読み進めているので(笑)、最後の謎解きで「へええ!」といたく感心しながら読んでいました。
 
うーん。
でも個人的にやっぱり石岡君の語りで進む話が好きですね。
御手洗がなかなか出てこなかったのもファンとしては寂しいし。
 
しかし現実にこんな屋敷があったら凄いよね。
しかもあんな目的で建てられた屋敷だなんて・・・