No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

ストロベリーナイト(文庫版・再読)

イメージ 1
 
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは?クセ者揃いの刑事たちとともに悪戦苦闘の末、辿り着いたのは、あまりにも衝撃的な事実だった――


誉田哲也さんの「姫川玲子シリーズ」第一弾。
 
リアルタイムで、今ドラマ版が放映されていますね。
録画したので後々じっくり見る予定ですが、ちょっとだけ見てしまった。
 
姫川のイメージはどうしても竹内結子ではないんだけど、ガンテツの嫌味たらしい感じ、武田鉄矢はねちっこい感じの刑事役が本当に似合います(「白夜行」のドラマ版も然り)。
 
書店で話題になっていた本作を読みたいと思い、オークションで落として初めて読んだのが2009年頃でしたでしょうか。
誉田作品はいくつか手を出していたのですが、シリーズものなのにも関わらず、二作目から読んでしまったんだったか。
本作を一度目に読んだ時は「思っていたより普通だったな」と満足しなかった印象が強いのです。
 
むしろ、このシリーズの第二弾の「ソウルケイジ」の方が面白いと思っていて、だからドラマ化されると分かって読み直してみようかな、と軽い気持ちで読んだ二回目。
 
玲子の暗い過去を描くシーン。
泣けた。
何でこんなにぐっとくるのか分からないけれど、涙が盛り上がってきてどうしようもなかった。
 
とにかく死体描写がグロいというのが印象的ですが、男社会の警察という組織に生きる姫川と信頼できる部下と上司。
そこに絡む一つの事件。
 
この作品は、読み返す毎に面白くなっていくのかもしれません。
 
ちなみに余談ですが、井岡は誉田さんも生瀬さんをイメージして書いたらしいです。
ドラマ版で見事に生瀬さんをキャスティングしてくれたから期待していたのに、少しみた限りあの井岡のインチキ関西弁と調子が良い感じが弱いキャラクターになっていてちょっと残念。
 
解説に実写化したらこのキャスティング・・・と書かれているうち、生瀬さん以外は全く合致しなかったという寂しい部分はありますが。
まあ後でじっくりドラマも見てみたいと思います。実は結構期待しているのですがね!