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Wの悲劇

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新雪に包まれた山中湖畔。日本有数の製薬会社・和辻薬品会長の別荘で、突然、悲劇の幕は開いた!和辻家のだれからも愛されている女子大生の摩子が、大伯父に当たる当主の与兵衛を刺殺したのだ。一族は外部からの犯行に見せかけるため、摩子の家庭教師・一条春生に協力を要請し、偽装工作を…。名作『Yの悲劇』に挑戦する、著者会心の本格長編推理傑作。


夏樹静子さんの本です。
 
何処かで聞いた事があるなあと思ったら、そういえば今年初めに菅野美穂主演でドラマ化されていましたよね。
昔映画化もされていたようで、有名な作品でした。
 
初めて夏樹さんの作品を読みましたが、文章が上手くてとても読みやすい!
久しぶりにスタンダードで凄く全うなミステリを読んだ爽快感で一杯でした。
 
安定していて読んでいてとても気が楽でしたし、一家に一冊置いておきたいっていう作品でしたね。
 
皆して殺人の隠ぺいに協力してしまう展開には別の意味で「おいおい!」と思ったのですが、中盤からラストの真相が暴かれるシーンでは驚かされて、正統派ミステリを読んだ満足感です。