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最後のディナー

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龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?(「大根奇聞」)英会話学校で知り合った孤独な老人がとったイヴの夜の謎の言動。過酷な運命の連鎖を圧倒的筆力で描いた表題作ほか。日本を去った御手洗潔から、驚くべき啓示がもたらされる。


島田荘司さんの御手洗シリーズ。
 
地元の図書館に揃っていないので、予約してちゃんとシリーズ全制覇しようと思い立ったのでした。
短編集で、御手洗は電話越しでしか登場しないので御手洗ファンには物足りないかも(私がそうだった)。
 
石岡君の元を去り、海外にいる御手洗はほとんど登場しません。
石岡君と里美の話が軸になっています。
 
個人的な話ですが、里美が登場してきている作品を未読の私にはちんぷんかんぷんでした。
 
ただ、「大根~」は私が大好きな薩摩藩関連の話が出てきたので、思わず食いついてしまいました(笑)
 
表題作の「最後のディナー」は、中短編。
何だか根っこのところでとても切なくてやりきれない感じがあって、だけど悲しいだけの話で終わっていない所がやっぱり島田さんの良い所なんだよなあとか思いました。
 
石岡君が過去のあの恋愛の事を思い出すシーンでは、何だか色々考えちゃいましたね。
 
でも、御手洗シリーズは個人的には長編でじっくり読ませてくれる方が好きだったりします。
とりあえず既刊の作品は全部読んでみたいと思います!
物凄く分厚いやつで、御手洗はほとんど出ない感じのやつは後回しになりそうですが・・・。