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インシテミル 7日間のデス・ゲーム

時給11万2,000円という怪しい求人広告を見て、暗鬼館へと集まった男女10人。仕事内容は24時間監視されながら7日間を過ごすこと。そして、個室にはそれぞれ異なる凶器が置かれ、何も起きずに7日間経過するか、生存者が2名になるまで暗鬼館に残らなければならない。しかし早速2日目に銃殺による死者が出てしまい、彼らは疑心暗鬼に陥っていく――


監督:中田秀夫


中田さんは、描写的にグロい作品が好きなんだろうか。
と言う事を、「L change the world」に続いてこの作品を見て思いました。
 
スピード感やスリルがある感じは嫌いじゃないんですけど(眠くならない程度には画面に惹きつけられる感じは)、これはなんていうか、原作と違う部分が多かったようで。
 
ホリプロの記念作品?でもあるらしく、豪華キャストと話題性はばっちりだったのですが・・・・
空回りしてしまっている感じでしょうか。
かと言って、つまらなかったという程ではないのですが・・・さりとてこれを1,800円で観たとしたら・・・と考えると微妙な所。
平日モーニングファーストショーということで¥1,200だったからまだしも、これを通常料金で観るとしたら如何なものか。
 
藤原竜也は毎回同じような役柄が多い気がするし、綾瀬はるかだったら妖艶で魔性な女な感じをもっと出せただろうにって思うのに何だかあまり存在感がなく・・・・2時間ドラマの常連の片平なぎさの出番が少なく――うーん、これだけ豪華なキャストがせっかく出ているのに勿体なかったという印象。
 
個人的には、ソフトバンクのお父さんの声としてもお馴染みの北大路さんが相変わらず良い演技と存在感。そして石原さとみは上手かったです。この人は最近色々な役を演じるようになって良いですねえ。今回の狂った女の感じは良い感じで演じられていました。


原作の設定が大分変わっていて、主人公の結城が何となく最後まで光らず、祥子のラストの唐突な告白があまりにも「は?」という展開。観客を置いてけぼりにしてしまうくらいの唐突さでとてもすっきりしないで嫌な感じでした。
 
かと言って、駄作を見た!っていうような感じでもないんだよね。
なんというか、スピード感溢れる展開に惹きつけられて期待したのに、結局もやもやしたまま終わってしまった、といった感じでしょうか。
 
日テレが提供しているのでかなり映画の宣伝がしこつかったのと、「殺し合い」という内容を推してばかりの宣伝がどうも話題性だけ一人歩きしてしまった感じでしょうか。
 
同じテーマでも、本作と同様に主役を演じている藤原竜也が出ている「バトルロワイヤル」の方が作品としては満足感がありますね。私はバトロワを薦めます。(3Dでまた公開するらしいですね!)
 
原作は最終的に救いがあったような気がするのですが・・・若干内容を忘れてしまったのでまた読み直してみたいと思います。
 
ちなみに、原作は文句なしで面白く読んでいたようです↓感想文
 
今月は見たい映画がありまくりで大変です。
今度は「雷桜」を見に行こう。