No-music.No-life

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丘の上の赤い屋根

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父の遺産を受け継ぐ形で地方都市に移住した真希。ラジオ局で働き地域にとけ込もうとするのだが、弟と名乗る男が現れて…。小さなFM局でおこった、ひと夏の小さな奇跡を描くハートフル・ストーリー。


青井夏海さんの本です。
 
カスヤナガトさんのイラストが可愛くて(見れば見る程、やっぱり中村佑介さん風にしか見えないけど、こういうテイストは好きなのよねー)、気になっていた本作。
 
意外にも地元の図書館にあったので借りてきました。
 
あーなんか勿体ない感じの終わり方だなあ。
子役として有名だったけれど、大成しないまま現在に至っている鏑木の話と、父の遺産を引き継ぎ土地と家を手にすることになった真希が、地方のFM局に関わる事になり、色々な事が起こるという感じなんですけど、
 
中学・高校とラジオっ子だった私にとって、ラジオの存在って特別なんです。
なので、本作はラジオをメインとした話で統一してしまっても良かったんじゃないかな、とか思う訳です。
 
題材を盛り込み過ぎて、何となく統一感がなくなってしまったような感じ。
 
一人一人のキャラクターは立っているし、地方のFM局を舞台にした話っていうのもとても良い題材だと思うのに、何だか非常に勿体ないというか。。
 
でもまあ、
鏑木の自意識過剰上から目線にはむかつきますけど、でも最終的な結末には満足です。
 
なかなか読みやすくて温かみのある文章には好感が持てます。
 
他の作品も読んでみようかなと思います。