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悲しき人形つかい

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ホーキング博士に、自分の足で歩いてもらいたい!無名の天才発明家・機敷埜風天は、壮大な夢を実現すべく、脳波を直接受信して動作をサポートする介護支援機器「BF」を開発していた。しかし、引っ越してきた横嶋町は、二組のやくざが抗争を繰り返す、超危険地域だったのだ…!


梶尾真治さんの本です。
 
このタイトルと装丁。
絶対切ない系の話だって想像するじゃないですか。
 
なんですか、この完全コメディタッチの展開は!
しかも、梶尾さんのイメージ(切ない系)を完全に覆せない、中途半端なコメディ感がなんともシュール過ぎた。
 
いや、随所随所で吹き出しそうなくらい笑える部分はあるんですよ。
 
けど、一体この物語は何を目指したかったのか?とふと考えてしまうと、何とも言えないB級映画を見た後のような気分になってしまう。
 
 
とりあえず、タイトルと中身がミスマッチであることは確かです(笑)
ただ、何となく悲しい話なんだろうな、と身構えてしまいそうですが、かなり気楽な気持ちで読める本ではあると思います。
 
しかしラストの展開には納得いきませんでしたけどね。
 
ちなみに、このフーテンは、別の話でも出てくるキャラクターみたいですね。
そっちも機会があったら読んでみたいです。
 
個人的に思ったのは、フーテンや祐介よりも・・・・・後半は完全にこゆみが目立っていたという事を言いたいですね。
 
前半は突然死した組長の死を隠ぺいするために、命をかけて(文字通り)巧妙な細工をする羽目になった彼らの緊張感が伝わってきて、まさか後半のあのコメディ展開を予測できませんでした。
 
完全に組長の死体で遊んでいる感じになってます。
 
うーん、分厚い割には読みやすかったのだけは確かなんですが・・・。
個人的にはこんな梶尾さんはなしでした(苦笑)