私たちは足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、銭湯にその男が現れて…。何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす不穏で愛らしい物語。
西加奈子さんの本です。
なんだか久々に西さんを読んだ気がします。
短編集なんですが、妄想や空想の不思議な世界が日常という感じの作品でした。
作中に
山崎ナオコーラさんの名前が出てきますが、西さんはナオコーラさんにライバル意識でもあるのかしら(笑)?
ナオコーラさん風の作品が多かったのと、西さんは今後の展開というか方向性を迷い、探っているのだろうか…という印象を受けました。
「迷走」しているような。
短編で読みやすく、すぐに一冊読み終えてしまいましたが、
また読みたいかと言われたら…微妙な一冊。