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主よ、永遠の休息を

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暴力団事務所の襲撃を調べていた記者・鶴田は、その過程で未解決猟奇事件の「実録映像」がネット上で配信されていたことを知る。犯人は殺害を認めるが、精神鑑定によって無罪となり…。


誉田哲也さんの本です。

別の図書館で予約していたんですが、地元の図書館で借りられたので意外と早く手元にやってきました。

今回は、新聞の記者の鶴田という男性が主人公。
文章的には、武士道シリーズや疾風ガールシリーズなんかの軽いタッチで展開していくので、堅苦しくなくてとても読みやすいです。

しかし内容は、コンビニ強盗から始まり、ヤクザ事務所襲撃、幼児性的虐待児童ポルノ、殺害事件…と、誉田さんらしいと言えば、らしい残酷な内容も盛り沢山でした。

実際に被害にあった幼女が、過去の記憶に蓋をして成人し、普通に生活していたところに現れる、パニックの症状。

事件を追う鶴田と、被害にあった女の子の父親。

事件の意外な真相とは…


とにかく犯人の男が気持ち悪いです。
現実にこんな奴がいることを信じたくありませんが、先日読んだ新潟女児監禁事件の事を思い出してしまい、とても悲しくなりました。


鶴田の優しくて少し頼りない感じに、読んでいて大分救われました。

色々な事を考えさせられた話でした。