「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」フリーライター・高原晶の一言から生まれた、渋谷のホストクラブ〈club indigo〉。店の評判は上々だが、なぜか次次と事件に巻き込まれる晶たち。それらを解決するために、個性的なホスト探偵団が夜の街を活き活きと駆け巡る!第10回創元推理短編賞受賞作を含む連作短編集。
加藤実秋さんの本です。
加藤さん、ドラマ化もされた「モップガール」の原作を書かれていた方だったのですね。
昼ドラにしてはさっぱりとした、異色の作品だったので、ドラマに原作があるということにまず驚きました。
書店で見かけると、私の好きなワカマツカオリさんのイラストではないですか!
いつか機会があったら読んでみたいと思っていたのですが、地元の図書館に文庫版があったので借りてみました。
お!
これは、なかなか上質の推理小説(ミステリ?)ですね。
最初文体に慣れるまで時間がかかったんですけど、短編にしてはしっかりと作られている。
そして何よりこの主人公のホストクラブのオーナー・晶のサバサバしている所がとても良い!痛快ですらあります。
ドラマもなかなか面白かったのですが、それなりに綺麗な顔なのに、実は昔悪だった、度胸の据わった女の晶のイメージが、森口さんと合ってます。
森口さん、可愛らしいですよねー。このドラマで名前と顔をやっと理解した程度にしか知らなかったんですけど、こういう歳の取り方をしたいです。
シリーズとして続編も出ている様子。
連作短編集なので、短編としても読みやすいし、何より濃密な内容には思った以上に満足しました。
続きも読んでみよう。