No-music.No-life

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この世は二人組ではできあがらない

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社会とは一体なんだろうか。この小説の舞台は狭いアパートだ。川を二つ越え、私は日々を営んでいた。大学卒業後、働き始め、経済力がついてきた。好きになること、二人暮らし、戸籍などへの疑念、小説に取り組むなかで、私はなにを捨て、なにを掴んでいくのだろうか。無冠の帝王が描く、純粋素朴な社会派小説。


山崎ナオコーラさんの本です。
むむむ…
悪くないんだけどな、でも読み終わった後にすぐに内容を忘れちゃうような印象。
結局、ナオコーラさんが言いたかった事は何だったのですか?のパターンの作品。

淡々と、感情を極力削ぎ落としたような語り口は私好みなんですけど、中身が薄い…。

何作に一回の割合で読んで良かった!という小説を発表してくれるから、私はナオコーラさんの本を読むのを辞められないんです。

付き合うことに対する、かなり冷静な考えに共感しました。
二人ぼっちの世界は魅力的かもしれないけど、主人公が見ている世界はとてつもなく広い。
そんな結末は悪くなかったです。