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魍魎の匣㊦ ―分冊文庫版―

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「あなたは、何でも善くご存じですのね-」。その女は京極堂に向かって、赤い唇だけで笑った。憑き物を落とすべき陰陽師さえ、科学者・美馬坂幸四郎の抱いたあまりに禍々しい夢を前にして、自分の封印した過去に直面させられる。そして訪れる破局…。第49回日本推理作家協会賞受賞の超絶ミステリ完結。


京極夏彦さんの本です。
 
下巻が一番面白かったです。
謎解きの一冊、といった感じだったので、今まで起こってきた様々な事件の結末と真相が空かされていく過程を読むのは苦ではなったです。
 
まさかこんな繋がりが・・・・。
 
美馬坂氏の思想は全く理解できないし、人道に外れていると思うのですが、もし「あの匣」を見てしまったとしたら、あるいは久保と同じようにあっちの世界に簡単に堕ちてしまうのかもしれない。
 
文章で書かれている物語は、想像力で何とでも具現化しようと思えばできる。
だけど、これはあまりにも想像を越えていてできませんでした。
 
京極堂のシリーズ、確かにこの作品から読んでいたらもっとすんなりと入っていけたかもしれません。
 
下巻は普通に面白く読めました。
内容は結構グロい感じもありましたが、この暗さは嫌いじゃなかったです。
 
友達へ、
お薦めしてくれてありがとう!