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マサの留守番 ―蓮見探偵事務所事件簿―

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おれは元警察犬のマサ。蓮見探偵事務所の用心犬だ−。蓮見探偵事務所の面々が遭遇する事件を、渋いジャーマン・シェパード、マサの目を通して描くミステリー。2001年刊の創元推理文庫「心とろかすような」より4編を収録。


宮部みゆきさんの本です。
 
宮部さんの本って、やっぱり人気なので、図書館で借りようと思っても、なかなか借りる事ができないんですよ。
この本も確か文庫化されていると思うんですけど、読む機会がやってこなくて読まずにいた本でした。
 
児童書のコーナーに借りられずに置いてあったので、借りてみました。
 
児童向けの本ということで、フリ仮名が振ってあって、逆に読みづらいという(笑)
 
元警察犬のマサが、探偵事務所の加代ちゃんのパートナーとして、事件を解決に導く――というよりは、結局マサは犬で犯人を見つけ出すとか、真相に一番早くに気づいても、それを受け止めてくれる人がいないので、どうにもならないっていうもどかしさがありましたね。
 
犬を語り手にしたのは、今や珍しくもないのかもしれませんが、当時からしてみればかなり画期的な試みかと思います。
 
宮部さんは相変わらず安定していて、読みやすいです。
 
でも、自分は大人向けの宮部さんの作品の方が好きみたいです。
 
あと、基本的に一冊読み切るまで並行して読んだりしない人なんですけど、今回はそれをやっちゃいました。
集中して一つの本の世界に入りたいので、やっぱりこういう読み方は良くないかも。