無理、無理……。犯人を当てるなんて！
全神経を集中して推理しても、犯人を決められない究極の中短編集
ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。崩落した〔どんどん橋〕の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか？
表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずの“あの一家”に不幸が訪れ、悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、5つの超難問“犯人当て”作品集。
全神経を集中して推理しても、犯人を決められない究極の中短編集
ミステリ作家・綾辻行人に持ち込まれる一筋縄では解けない難事件の数々。崩落した〔どんどん橋〕の向こう側で、殺しはいかにして行われたのか？
表題作「どんどん橋、落ちた」や、明るく平和なはずの“あの一家”に不幸が訪れ、悲劇的な結末に言葉を失う「伊園家の崩壊」など、5つの超難問“犯人当て”作品集。
綾辻行人さんの本です。
友達が快く貸してくれたので、早速読んでみました。
’’’あの’’’国民的にあいされている一家・伊園家を残虐に描いた「伊園家の崩壊」をとても楽しみにして読ませていただきました。
個人的に、犯人当てとか「本格推理」とかそういう類の話が実はあまり興味がないというか、苦手な人なので、表題作などはさらっと読み過ぎて全然犯人当ての楽しさを味わうことすらしないままでした。
思っていたよりも文章が読みやすく、くどすぎないので安心しましたし、期待していた「伊園家の崩壊」は個人的にとても面白く読めたので、割と満足しました。
今後も別の作品に挑戦してみたいと思います。
それにしても・・・
あの「い●の」家の顛末・・・
明らかに’’’あの’’’一家と思われるようなネーミング・設定なのが笑えるんですけど、一家に起こった出来事がなかなかに悲惨過ぎて、或る意味で別の物語だと割り切って読めたのは個人的に良かったです。
というか、「い●らちゃん」の成長した姿が・・・・なんかありえなくもないのではないか？と思えて（笑）
こういう悪童がいたら、「た●こさん」や「●りすけさん」も手を焼いて焦燥感で一杯の顔にもなるわな！とか。
常に明るく元気を振りまいていなければいけない、永遠に歳の取らない主人公である「サ●エさん」も、優しい夫、兄でいなければいけなかった「マ●オさん」も、あの世界から抜けだしたら・・・
こういう展開になってもおかしくないのかも・・・・なんて。
