田安徳川家十一代当主が明かす『徳川300年の内幕』。時は幕末、奇跡の「無血開城」を行った最後の将軍慶喜。しかし、その陰には天璋院篤姫と皇女和宮がいた。「慶喜擁立」という密命、「尊皇攘夷」と引き換えに、「げに恐ろしき」大奥へと嫁いだ二人。運命と時代に翻弄された三人が歴史に残した「無血開城」の本当の舞台裏。
田安徳川家11代当主・徳川宗英(むねふさ)さんの本です。
そういった意味でもとても興味深く読めたし、ドラマだけでは分からなかった歴史上の複雑な人間関係や力関係が徳川家の血筋をもっている徳川さんの視点から丁寧に書かれていて、とても勉強になった本でもありました。
凄く文章もうまくて、複雑な歴史上の出来事も、名前だけ授業で習ったな・・・と思うような事の本来の意味(こういう経緯があって、こういうことが起こったんだよっていう感じで)を理解することが出来ました。
徳川家に通じる徳川さんだからこそ知っているエピソードや、大奥の噂や真相、歴史上のエピソードとはちょっと違っている事実など、興味深く読めて勉強にもなりました。
これを読んだ後に、また大河ドラマを見ると違う気がします。
楽しみ楽しみ。