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あたしはビー玉

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女の子を可愛がるだけの男の子と、ずっと一緒にいられるの?気難しい男の子は大好きだけど…。可愛がられるだけじゃ、満足できない!女子の道は、けわしい!!「新しい女の子」の生き方を探る、バカ可愛い、高校小説。

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山崎ナオコーラさんの本です。

うむむ…
今回はなかなか良かったんだけどな。
結末が納得いかないなあ。この展開で終わりかあ。。

ナオコーラさんは、やっぱり一人称の方が読みやすいし、上手いと私は感じます。

清順の大事にしていたビー玉が、ある日突然言葉を持ち、話し掛けてきたことから、「ビー玉(女の子)」と清順の交流が始まった。

時々人間の姿になって浴衣をきたり、トランペットの中を転がって素敵な音色を奏でたり、ジャンクフードやサイダーが好きなビー玉。
いつも清順のポケットの中や、すぐ傍にいて見守っている中で、清順がバイト先で出会ったチクチューに恋したことから、ビー玉は自分の存在意義を考え始める…


ビー玉が意思を持つという話は、「海を抱いたビー玉」で既にありますが、ナオコーラさん流の本作もなかなか面白かったです。

けど、例えばビー玉が人間に変わるとか、清順の前からいなくなるとか、そういう結末の方がしっくりきたかも。
ありえない現実なのに、家族皆が納得しちゃってるのは、違和感がありました。

まあ、なんだかんだで…ありえない結末を考えつくナオコーラさんの個性豊かな作品、嫌いではないですけどね!

かわかみじゅんこさんの装丁も可愛いので、ぜひ。