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2009年に読んだ本、これが良かったベスト15 ~総合編~

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年が明けて半月経ってますが、ようやくまとめ記事。

2009年の目標は、250冊読破!でした。
大体2日に1冊のペースで読み進めて行き、年末は強迫観念にかられながら読んでいましたけれど、

250冊読破を達成致しました!


ぴったり250冊。

とりあえず、今年は愛用していた図書館に行けなくなるので読書数は減ってしまいそうです。なので、今年はマイペースに、冊数を気にせず読もうと思っています。

という訳で、今年読んだ本のランキング。ベスト15です。

再読を含め、好きな作品は高評価になってしまっていますが、まあ気にしないということで。




第15位:船に乗れ!II独奏/藤谷治

藤谷さんの船に乗れ!シリーズ。
新聞の読書欄でお薦めされていたことから、手にとってみたのが出会いでした。
全3巻を、そんなに間を空けないで読めた事が一番の奇跡だったと思います。

3巻ある中で、一番感動して主人公の気持ちに入り込んでしまったのが、この2巻でした。

私の中で、このシリーズは今年読んだ中で大変心に刻まれた本の中の一つなんだけど、1巻は藤谷さんの文章に慣れるまで、少し時間がかかって、3巻は終わってしまうことが悲しかったから、一番楽しめたのがこの2巻なのでした。

これは、映画化とかそういう形でも実現して欲しいと思います。
思いがけぬ良作でした。

藤谷作品は、私の中で苦手なやつも割とあるのですが、この作品だけは絶対お薦めします!
特に、青春時代から大分遠ざかってしまった大人に読んで欲しい一作です。



ドラマ化され、話題になった本。
売れ筋的にも、図書館の予約数的にも凄い事になっていて、今年読む事が出来たのは本当にありがたかったです。

東野作品も、同じく私の中では好きなやつと苦手なやつに分かれてしまうのですが、純粋に楽しんで読む事が出来た作品でした。

昔からのファンの方には、物足りないという意見もあるみたいですが・・・読み始めてまだ日が浅い私にとっては、なかなか楽しめました。

ただ、ドラマ版の結末をネットで何かの拍子で観てしまったこともあって、そういう意味では推理の楽しさがなくて残念ではありましたね(苦笑)


第13位:六番目の小夜子(文庫版・再読)/恩田陸

言わずと知れた、恩田陸さんのデビュー作。
デビュー作にして、私の中では恩田作品の中で一番大好きな作品です。

もう何度も読んでいる作品なのに、読む度にドキドキする感じがたまりません。

再読作品ということで、この順位です(笑)


第12位:鴨川ホルモー(再読)/万城目学

言わずと知れた、鬼才・万城目氏のデビュー作。
今年は映画化もされ、念願の文庫化もされた本作。

もう、何度読んでもこの全力でおバカしてます!感がたまらなく癖になります。

再読作品なので、同じく少し低めの順位です。


第11位:背の眼/道尾秀介

私にとって、今年一番の出来事は、この道尾秀介氏という作家の作品と出会えた事だと思います。

道尾さんは様々なジャンルを書きこなしてしまう作家さんですが、デビュー作である本作の完成度の高さと言ったら!

ホラーというジャンルになると思いますが、この「真備」シリーズ、良いです!

初めて読んだ道尾さんの単行本・「ソロモンの犬」に比べ、デビュー作の方が面白かったという事実に、私はとにかく驚いてしまいました。


第10位:津軽百年食堂/森沢明夫

書店で見かけて、装丁のイラストにやられてずっと気になっていた作品でした。
大体ジャケ買いとかをすると、失敗することが多いのですが・・・この作品は当たりでした(実際は買ってませんけど)。

勝手に青森が好きで、甲子園は常に青森の高校を応援している私ですので、津軽が舞台のこの話は堪らなく良かったです。

故郷の津軽を出て、東京で暮らす男女が、故郷を思いながら厳しい現実と立ち向かっていきながら成長していく・・・とても温かい物語でした。

森沢さんは、海を抱いたビー玉もとても良い作品なので、ぜひとも一度は読んで欲しいです。



桜庭さんの作品を、改めて読むようになったのが2009年でした。
その中で、絶賛されていたこの作品をなかなか読む事がなかったのは、何より分厚かったからです(笑)

しかし、読んでみたらかなりの良作!

赤朽葉家の女達の、何代にも渡る歴史を綴っているこの話。
いつの間にか、ページの厚さも気にせずめくっている自分がいました。

この続編?を予約しているので、早く読みたいと思うこの頃です。



2009年は垣根さんの作品に出会い、ほぼ読破しました。
その中でも一番印象に残り、読んだ後に働く事について深く考えさせられたのが、この作品でした。

今、私はとても厳しい現実に直面していますが、働く事の意味を見失っている人や、働く事が嫌で仕方ない人にこそ読んで欲しい良作です。

続編の借金取りの王子もぜひ。

昨日、NHKのドラマを観ましたが、案外悪くなかったのでほっとしました。
割と内容を忘れてしまっていたので、機会があったら再読したいと思う作品です。


第7位:チェーン・ポイズン(再読)/本多孝好

2008年のマイベスト15の5位にランキングさせていただいたので、大分抑えてこのランキングです。

いや、もう・・・この本は何度読んでも深く染みます。

ちゃんと謎解きありのミステリ要素を含んでいるのに、結末のどんでん返しの楽しみと、生きる事や死ぬ事について深く考えさせられる内容なのです!

2009年に読んだ本多さん最新作の「WILL」も良かったのですが、しかしこの作品には敵うまい!
ということで、第7位にランキングさせていただきました。


第6位:風が強く吹いている(文庫版・再読)/三浦しをん

2008年に映画化され、そのタイミングできっと文庫化されるであろうと期待していたこの作品でした。

文庫版での再読でしたが、初めて読んだ時と同様の感動をもらいました。
期待をしていなかった映画ですが、原作の良さをちゃんと引き継いで映像化してくれた事が何より嬉しいです。

再読なのでこの順位です。


第5位:植物図鑑/有川浩

うはーっ!
もう読んでいてニヤニヤニヤニヤしてしまってどうしようもなかったです。

「草食系」男子とは、まさにこの物語に出てくる男子の事ですよ!
けど、ちゃんと好きになった相手には草食系ではないところが・・・・●×■△(以下自主規制)

実際こんなシチュエーションで男子が転がり込んできたら、家に住まわせるとか危ないにも程があるよ!と突っ込みどころはあるものの、料理上手で、その辺に生えている雑草を素敵に調理してしまう男子っていうのも萌えますな!ウハハ!

有川さん、グッジョブです!(笑)


第4位:モノレールねこ(文庫版)/加納朋子

本好きでお世話になっている、ROMANCERさんがお薦めしていたのをきっかけで購入に至った本です。
実はダヴィンチの本で一度か二度、この作品を読んでいました。

その時も温かい気持ちになった作品だったのですが、この一冊を通して伝わってくる温かさ。余韻・・・
久しぶりにほっこりとした気持ちになれた本でした。

ザリガニの話で泣きそうになるなんて、本当に思わなかったです。


第3位:和宮様御留/有吉佐和子

2007年末、たまたま見た「篤姫」の再放送を見て、すっかりはまってしまったこの篤姫和宮の歴史。

原作本から始まり、和宮関係の本を沢山読みましたが、その中でも群を抜いて面白かったのがこの本。
重版がかかっており、確かこれが最初に世に出てきたのは昭和だったと思われます。
それでも現在もなお沢山の人に読まれているのは、この作品が面白いからだと思います。

公武合体のため、14代将軍・徳川家茂に嫁ぐ事になってしまった皇女・和宮
歴史上、和宮に関しての沢山の憶測が飛び交っている中で、「和宮替え玉説」を真っ向から描いた作品です。

時代小説なのに、こんなにもはまった作品は初めてでした。


第2位:龍神の雨/道尾秀介

結末のどんでん返し、血の繋がりのあるなしにかかわらず、家族とは・・・と色々考えさせられる作品でもありました。

道尾作品の中では、上位に入る作品だと思っています。


第1位:ラットマン/道尾秀介

正直、龍神の雨かラットマンかを選べって言われたら迷うんですが・・・
ただ、先に読んだこの「ラットマン」のどんでん返しに次ぐどんでん返しに驚かされたので、こちらを1位にさせていただきました。

2007年に出会った辻村深月さんの作品などで、どんでん返しのミステリにすっかり魅了された私ですが、道尾作品の結末のどんでん返しには驚かされる事間違いなしです!

ぜひお薦めしたい作品です。




mixiで大変便利なアプリがあります。
「ソーシャルライブラリー」です。どの作品を読んだかを簡単に観る事が出来るし、自身の採点(☆5つまでの採点)を見る事が出来るので、今回大分楽になりました。

個人的に、船に乗れ!(☆4.5点)以外は、「☆☆☆☆☆(星5つ)」の作品をランキング入りさせてみました。

後程、惜しくも☆5点にはいかなかったものの、お薦めしたい作品を紹介したいと思います。