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妖怪アパートの幽雅な日常④

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古本屋が持ちこんだ魔道書に封じられていた妖魔たち。夕士はこの、かなりズレてはいるが憎めない妖魔たちを使いこなすべく、魔道士修行に励む一方、バイト先でコミュニケーション不足の大学生や自殺未遂の少女に出会う・・・。




香月日輪さんの本です。

さくさく読んでます。
このシリーズ、10巻で終わりみたいですね。
とんとん拍子で4巻まで読んで、6巻まで借りてきちゃいましたけど、地元の図書館に8巻までしかなかったなあ。誰か借りてるのかしら。


今回は、前半が歯医者の待合室で読んでいたのでほとんど頭に入ってこなかったんですが、途中からちゃんと読んだので、楽しく読めました(笑)


最近の若者は、携帯という通信手段を持っていて、人と人との繋がりがとても近くなったのに、心が通っていないみたいなんだよね。
携帯では喋らなくてもメールやなんだので人と会話する事が平気で出来ても、見知らぬ他人や大人、そりが合わない同世代とは話をする事すらしない。それがたとえバイト先であっても。挨拶もしないし、必要最低限の会話だけで済まそうとするから、関係がとても希薄。

そういう若者達と、大人の関係が少しずつ強い繋がりになっていく様が読んでいてとても微笑ましく感じました。

自殺をしようとしていた女の子の立ち直りがやけに早い気がするけど、まあそれは最近の若者の死にたいという理由がとても些細な事であり、衝動的な行動でもあるという点からしたら・・・なきにもあらず、なのかな。


それにしても、長谷がすっかり妖怪アパートに入り浸って、人格が良い意味で変わってきているのが面白かったです(笑)