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死体を買う男

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乱歩の未発表小説に隠された驚愕のトリック
乱歩と詩人朔太郎の名コンビが紀州白浜の首吊り自殺の謎に挑む!

乱歩の未発表作品が発見された!?「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ――南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!




歌野晶午さんの本です。

江戸川乱歩を読んでいる人間であるならば・・・!
きっともっと楽しめただろうに!と読みながら自分で悔しくなりました。

江戸川乱歩というと、私の中でコナンを思いだしたりするのですが、よく考えてみれば・・・私はこの手の「日本文学」作品やら「有名ミステリ」作品やらを全く読んでいない人間なのでした。

だから似非読書好きな人間なんだと思っているのですが、歌野さんがいかに江戸川乱歩を敬愛し、この物語を書いたか・・・というのが、きっともっと分かったかもしれないのに、私は江戸川乱歩を読んだことがないので、こういう作風なんだあ・・・くらいにしか思えなくてとても残念でした。


作中、私の地元の有名工芸品の名前が出てきて凄くびっくりしましたが、更に驚いたのは江戸川乱歩の自伝にもその記述があったことです。

そんなに有名なのか?!と思いつつ、何だかドキドキしたりして。


江戸川乱歩好きに、ぜひ読んでいただきたいです!
私みたいな人に読んでもらっても、やっぱり駄目ですねえ・・・とても勿体ない事をした気分です。