地下二百メートルに二十億の巨費を投じて作られた医療機器メーカーの謎の研究所で働く内藤タダオは、帰宅後、何の前触れもなく、自宅マンションから元美人受付嬢の妻がいなくなっていることに気づいた。ラッピングされた漱石の「明暗」初版本、膨大な記号の羅列で埋め尽くされたノート四冊などを残して。マンションの階段には、ここ数日、「マーちゃん」と名乗る二十代半ばの謎の女性が座り込んでいた。「まむし」と名づけられたタダオの研究内容が、「歴史上最も残酷な殺人兵器となる可能性」を秘めていることと何か関係があるのか—。三島由紀夫賞候補作。
藤谷治さんの本です。
船に乗れ!が凄く面白くて、藤谷さんの他の本も読んでみよう・・・と安易に手を出した結果、撃沈しました。
読み終わった後、全くこの物語の本質を理解出来ず、疲労困憊。
久々に面白くなかった!と思ってしまった作品に出会ってしまいました。
いや、物語に入り込めなかったのは、朝からショックな事があったせいもあるかもしれません。
気が散ってたのは認めます。
気が散ってたのは認めます。
しかし、藤谷さんお得意のちょっと周りくどい言い回しがこれでもかと続き、そして次から次へとめまぐるしく展開していく物語に追いついていけず、結末まで読んでも全く理解出来ていない事に気付いた時、ああ・・・と何だか時間の無駄だった気がしてならなかったのでした。
結局、一体何を言いたかったんだろうこの作品は・・・と思ってしまいました。
理解力のない人は読まない方がいいです。
そう、私みたいな人はね。
そう、私みたいな人はね。