『ゆれる』で世界的な評価を獲得し、今、最も注目を集める映画監督が、日常に潜む人間の本性を渾身の筆致で炙りだした短編集。『ディア・ドクター』に寄り添うアナザーストーリーズ。
直木賞候補作ということで、話題にもなった作品でしたよね。
映画を見た後だったので、「あれれ？」という印象を受けました。
映画の原作ではなくて、原案本・・・というよりも、アナザーストーリーなのでした。
あの映画そのものの話と同じものだと思うと、ちょっと拍子抜けしちゃうかもしれません。
でも、映画を観たすぐ後に読んだら、映画の世界がもっともっと広がると思います。
若干時が経ってしまっているので、脇役として登場していた人物達にスポットライトをあてて、更に詳細に書かれた感じなのですが・・・結構忘れてしまってますねえ。
個人的には、あの映画のまんまの原作本も読みたいと思ったりもしました。
それにしても・・・・
西川さん、なんて文章が上手いんだろう！
映画監督であんなに素晴らしい作品を作るうえ、美人で、小説もこんなに上手い！
不公平です。神様！（笑）
