妻を自殺で喪い息子を一人で育てるサラリーマン。家族を捨て、後悔の念にさいなまれるラジオディレクター。定年退職後、新たにタクシー運転手を目指す元トラック運転手。前触れもなく彼から別れを切り出されたキャリアウーマン。不況下で中小の広告代理店に入社し不安を覚える新入社員。単調な日々の仕事にうんざりする契約社員…。彼らの平凡な日常に舞い降りた小さな奇蹟とは?感動作『約束』に連なる、現代の心の渇きを潤す短編集。
石田衣良さんの本です。
石田さん、実はちょっと久しぶりでした。
現代の問題を書いた、現実にありそうな話です。
あとがきを読むと、実際に話を聞いたりしたものを物語にしたのだそうです。
あとがきを読むと、実際に話を聞いたりしたものを物語にしたのだそうです。
短編だと、中途半端に終わってしまう感を覚える事もあるのですが、この長さできちんと前向きな結末が待っているので、安心して読む事が出来ました。
まあ現実的な私には、なかなか泣く程感動はしないのですが。
それを差し引いたとしても、悪くない短編集でした。