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夏休み(文庫版)

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「十日間ほど留守にします。必ず戻ります」。吉田くんの家出がきっかけで訪れた二組のカップルの危機?!ユキと舞子さんの書き置きに導かれて、僕と吉田くんのひと夏の不思議な旅が辿り着く場所は―キュートで爽やか、心にじんわりしみるとびっきりの物語。

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中村航さんの本です。

一度読んだあとに古本で購入し、そのまま家に保管していたものでした。

「リレキショ」と本作と「ぐるぐるまわるすべり台」は始まりの三部作なんでしたよね。確か。

吉田君と舞子さんが好きです。

中村さんの書く小説は、現実世界なんだけど、ちょっとだけ空想世界の出来事のような…不思議な感じがします。

「夏休み」という、はかないような特別な夏の時間。
その特別な感じがまったりと伝わってきて素敵でした。

デビュー作では、あまり好きじゃないかもと思っていた作家さんなんですが、作品を読んでいく度にいつのまにか好きになっていた作家です。
特に中村さんの描く女の子が大好きです。

また色々読み直したくなってきました。