ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。
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群ようこさんの本です。
この作家のお名前は聞いた事がありましたが、読んだのは初めてでした。
可愛らしい挿絵も入っているせいか、すぐに読みきれちゃいました。
「かもめ食堂」と言えば、まったり癒し系映画というイメージ。
「めがね」は観たのですが、「かもめ食堂」は観た事がありませんでした。
パンのCMで、とても美味しそうな料理が出てきて、思わず食い入るように見てしまいますが、この本にも、色々な料理が出てきます。
おかか・鮭・梅干しのおにぎり、シナモンロール、手作りのパン…
作っている人の気持ちがこもった食べ物は、どんな物よりも二倍に美味しい…はず。
別段特別な事や劇的な事はない話でしたが、優しい気持ちになれる一冊でした。
最近料理やお菓子を作っているせいか、また何かを作りたくなりました。