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春を嫌いになった理由(わけ)

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フリーターの瑞希は、テレビ番組「解決!超能力捜査班」のプロデューサーである叔母の織江から、霊能力者・エステラの通訳を任された。収録日、エステラの霊視通りに行動した番組スタッフは、廃墟ビルから白骨死体を発見する。過去のトラウマから霊能力を毛嫌いしている瑞希は「霊視も死体もヤラセなのでは?」と疑いを抱きつつ、生放送本番に臨むが…。第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞第一作。




誉田哲也さんの本です。

うーん、何か軽い感じだなあと思ったら、2作目だったんですか?
そっか。

どうも誉田さんのかく女性というのは、男性から書いた女性という印象を強く受けますね。
そこそこ顔が可愛くて、で男が好きそうな感じのキャピキャピ感が・・

今作も他の作品と同様に、そういう主人公なのですが・・
その主人公・瑞希の視点とは別に、密入国をした中国人の男の視点からも物語が進行してその物語が最後に繋がるという手法は、誉田さんならでは。

霊能力者エステラの通訳を任された瑞希は、超能力で失踪した人間を捜査するという番組の取材中に、白骨死体を発見する。
同時に進行していくのは、密入国者の男の話。
ひょんなことからとある人間の免許証・保険証を手に入れた男は、月という男に追われるようになり―


中国人の男の話は、「ジウ」の中の話のようでもあったし、「国境事変」の雰囲気にも似たものがあって、死体描写はかなりグロイです。
でも、こっちの真面目な物語進行の方が自分は好きです。

うーん、でも、可もなく不可もなく・・という感じでしたでしょうか。