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プリズムの夏(再読)

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僕は、彼女を救えるだろうか。高三の「ぼく」は映画館で働く松下さんに恋をしていた。だが、彼女はうつ病日記をネットで書く「アンアン」ではないかと思い始め―真直ぐな思いを鮮烈に描く青春恋愛小説。第15回小説すばる新人賞受賞作。(解説・海原純子




関口尚さんの本です。

読む本がなくなったので、既読の自分で持っている本でも読み直してみようかと思って久しぶりに読みました。

関口さんとの出会いの一作であり、好きな作家を見つけた!と思った思い出の作品でもあります。
実はこの作品、すばる新人賞受賞作だとかオススメとか関係なく、なんとなくタイトルと装丁に惹かれてジャケ買いした作品でした。

関口さんは地元が近い(栃木出身で、茨城の大学に行っていたらしい)ということもあり、知っている県内の地名が出てきたりするので、そういった意味でも勝手に親近感を持っている作家さんでもあります。

この人のかく、平凡だけれど何気ない日常を切り取ったような話は実は大好きです。

この作品はちょっと重めの内容ではあるのですが、高校三年生の夏、という青春の一ページをうまく切り取ってキラキラした作品に仕上がっていると思います。

個人的には、この作品も好きではあるのですが、他の作品もどんどん良くなっているのでオススメだったりします。