No-music.No-life

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おひるのたびにさようなら

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昼休み、会社の外階段で行われる三人だけの遊び。真司の任務は近くの病院へ行き、無音のTVの昼ドラを観ては、先輩女子社員にストーリーを想像して報告すること。視覚と聴覚のずれに揺れる世界をせつなく描く、企みに満ちた傑作!

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安戸悠太さんの本です。

第45回・文藝賞受賞作品であり、文藝賞の作品が好きな自分としては、いずれにしろ読む機会はあっただろうと思っていました。

しかし、今回読もうと思った理由は他でもありません。

この作家さん、知人の知人だったのです!!(驚)

しかも、下手したら実際にお会いする機会も作ってもらえそうだったのですが、自分の都合がつかなくてダメだったんですけど。
小説を書いている自分としては、色々伺って見たいことも沢山あるし、身近にいるもんなんですね。
小説で賞を取っちゃう人が。
凄すぎる。


で、内容は。

男版・山崎ナオコーラという印象でした。

いや、まだナオコーラさんの受賞作の方が良かったかな。

頁数も少ないし、文字も大きかったりするので、読みづらくはなかったんですけどね。
最初から最後まで、どうしてもこの物語の世界に入り込めなかったんです。。

現実と虚構?が入り混じっていること、その境界線が曖昧であり、自分みたいに理解力がない人間にとっては、なかなか・・・苦手な物語だったかもしれません。

文章は嫌いじゃないんですけど。

文藝賞の傾向を垣間見た気分でした。
次作に期待します。