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国境事変

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何者かが密かに上陸し、不穏な空気漂う長崎県対馬。東京・新宿の片隅で発生した在日朝鮮人殺人事件。捜査を巡り、対立する警視庁捜査一課と公安外事二課。己れの「信じるもの」を追い求め、男たちは国境の島へ向かった…。

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誉田哲也さんの本です。

今年は誉田さんを読みまくってますねえ(笑)

前回の月光が何とも後味の悪い話だったので、今作はどうかと恐る恐る読んでみました。

今回どうも違和感があると思ったら、全くと言っていいほど、女性が出てこないからだったのですね!
男くさい刑事ドラマ、と言ったらちょっと違うかもしれませんが、警察は警察でも、公安という組織が何をやっているのかまでは、素人の私は全く知りませんでした。

警察内でも、階級だけじゃなくて組織ごとに派閥があったりするものなんだなあという発見もあり、驚きながら読んでいたのですが。
今回は北朝鮮関係の話なので、なかなかに難しいテーマだったと思います。

核問題、北朝鮮との複雑な国交関係、在日朝鮮人と差別・・・

色々なテーマが盛り込まれている上に、警察の中でも警視庁捜査一課と公安側からの視点で書かれていて、語りも警察側(3場面)、謎の組織の側、在日朝鮮人の青年の側となっていて、どうにもこんがらがってしまって仕方がなかったです。
私が単に理解力がないだけでしょうが。

決してつまらない話ではないのですが...
いかんせんテーマが難しかったかな、という感じでした。

今日はオークションで落札したストロベリーナイトが手元に届いたので、読むのが楽しみです。

集英社文庫の新刊で、飛鳥井千沙さんのはるがいったらが発売していたので、即購入。
ちなみに表紙がいくえみ綾さんのイラストだったのも嬉しいです。
一度単行本で読んでいますが、再読中です。