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夢の終わりとそのつづき

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警視庁を辞めて8ヶ月、雑誌への寄稿で食いつないでいた俺を、においたつような美女が訪ねて来た。久我山にある家から出て行く男を、1週間尾行するという依頼。元刑事の俺にとって、1週間の尾行など簡単な仕事。それに報酬は200万円と、一抹の不安を感じつつもさっそく久我山へ向かう。目的の男は、1日中買い食いをしながら東京中を歩き回るのみ。うんざりした俺が、知人の夢子に尾行を任せた3日目、男は新宿の公園で餓死してしまう。直前まで飲み食いしていた男の身に何が起こったのか? 若き日の柚木草平を描いたシリーズ第5弾。

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樋口有介さんの本です。

文庫だと第五弾らしいのですが、単行本と前後しているので最早第何弾なのだか分かりません(笑)

何故か図書館に置いてあるものが、文庫版だったり単行本だったりするので・・だからいけないんでしょうけれど。

樋口さんがデビュー前に書かれたろくでなしという本を、全面改稿して柚木シリーズとして書き直したものが、今作らしく、確かに「あれ?」と思う設定が出てきたりして焦ります。

SF小説は基本、苦手です。

でも、宮部さんみたいにすんなりと受け止められるような、そんな技量のある作家でなければ、多分描ききれない題材だと思うのです。

今回もエイリアンだ宇宙人だ、と出てきたあたりから・・んん?と思っていたのですが、何とかそっち方面からは脱出したようで?安心しました。

ただ、ラストまですっきりない感じが残りましたけど。

それと、柚木が冴子以外の人間と寝てしまったのに驚きましたけれど。
毎回このパターンだったら、どんだけ浮気性なんだ!と思いますが、38歳の柚木は、そこだけは守り通している感じなので、まあ若かりし頃の事ということなんでしょうか(笑)


図書館にシリーズがここまでしか置いてないので、続きが気になります。