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チーム

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母校代表としての箱根駅伝出場を逃した「敗れた強者」たちのチーム「学連選抜」が挑む二日間、東京~箱根間往復217.9kmの苦闘と激走。誰のために、何を背負って俺たちは襷をつなぐのか。俊英が迫真の筆致で描ききる、入魂の駅伝小説。

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堂場瞬一さんの本です。

堂場さんは、茨城出身の作家さんなんですよね。
初めて読んだ「大延長」が甲子園の話でなかなか好きな感じだったのですが、そのほかの本も結構分厚くてまだ手をつけられていませんでした。

今作は最近出た本?で、しかも箱根駅伝の話とのことだったので、興味を持って読んでみました。



面白い!


三浦しをんさんの「風が強く吹いている」、佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」にも負けず劣らずの名作です!

しかも、学連選抜のチームを描いている!

学連選抜といえば、様々な学校のタイムが上位の選手から選ばれた、いわば寄せ集めのようなチームのイメージ。

しかも、わたしは箱根駅伝に全く興味がない人間だったので、凄く陰の薄いイメージしかありませんでした。

そんな、ある意味で歪なチームの姿が描かれています。


初めての箱根、故障を抱えての走り、絶対的な自信―

様々な選手の、三者三様のドラマが、丁寧に描かれていて、読みながら思わず涙ぐんでしまう場面もありました。

10区のうち、4人の選手だけにスポットをあてて書かれているのも特徴的かと思います。
これは斬新な手法のようだけど、実はとても読みやすくて感情移入がしやすかったです。


堂場さんのスポーツ小説、最高です。
ぜひ!