目標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点。仲間なんか必要ないはずだった…。アスリートとして最高の資質を持つ主人公が知った事実とは? 箱根駅伝に懸ける仲間と走るうちに、閉じかけていた世界が開いていく―
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桂望実さんの本です。
確かに、陸上選手の話ではあった。
だけど、そもそも根本的にスポ根小説とは違っていました。
だけど、そもそも根本的にスポ根小説とは違っていました。
第一章を読んでいる段階で、主人公のあまりの自信過剰っぷり(確かに実力はあるのだろうが)に苛々していました。
自分の夢の為に、ただ走る。
友情も恋愛も仲間も、個人でやる競技である陸上には、全く関係ないし、興味もない。
自分の夢の為に、ただ走る。
友情も恋愛も仲間も、個人でやる競技である陸上には、全く関係ないし、興味もない。
全ては自分中心に、自分は出来る人間だから、歓迎されるのが普通なのだ・・
そういった傲慢な主人公が、ある日自分が遺伝子操作によって生まれてきたかもしれないという事実を知ってしまう。
純粋な遺伝子ではなく、元々飛びぬけた才能を持って生まれてくるように捜査されたDNA。
だとすれば、一体自分は何の為に走ってきたのか。
このまま大会に出場したところで、DNA検査によっていずれその事実が暴かれてしまったら―
だとすれば、一体自分は何の為に走ってきたのか。
このまま大会に出場したところで、DNA検査によっていずれその事実が暴かれてしまったら―
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岩ちゃん、かなり良い味出してましたね。
主人公はやっぱり最後まで好きになれなかったけど、岩ちゃんの存在が大きかったなあ。
主人公はやっぱり最後まで好きになれなかったけど、岩ちゃんの存在が大きかったなあ。
陸上の話というよりは、遺伝子の話でしたね。
なので、とても読みやすいのに、結局駅伝も遺伝子も、複雑な家庭環境なんかも、全て中途半端に終わってしまった感が残念でした。
でも、予想以上に読みやすい文章だったので、他の本も読んでみようと思います。