No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

復讐プランナー

イメージ 1

雄哉はふとしたきっかけでクラスメイトの久利谷たちから執拗ないじめを受けることに。いじめ慣れした彼らの手管に弱る雄哉の前に現れたのは、「じゃあ、復讐計画を立ててみれば」と物騒なことを呟く不思議な先輩だった――

*-*-*-*-*-*-*-*

あさのあつこさんの本です。

人気だったのか、図書館で予約して随分待った気がします。

14歳の世渡り術という書き下ろしの本シリーズらしいです。

小説と、後半部分には「復讐プランナー」になるためのテクニックや知識が描かれていて、なかなか変わった作りになっておりました。

小説としては、いじめられている割には明るめな設定ではあったような気がしますが・・
でも、本当にこういう復讐プランナーがいてくれたら、きっともう少し息を抜いて日々を過ごしていけるのかも・・と思う感じでした。

ちなみに、
プランナーとは計画する人のこと。

復讐+プランナー=仕返し計画を立てる人、みたいな事でしょうか。

いじめられたら、まず冷静になる。

そして、2つのノートを用意する。

1つは、相手に復讐をするとしたら何をするか、というようなドロドロの黒ノート。
もう1つは、自分の良いと思った事などのサラサラした部分を書く白ノート。

黒ノートにはいくつもの(妄想でも良い)復讐をするとしたら何をするか・・を書いていき、それから実現できそうなものを絞って、実際に実現するにはどうすればいいか・・と考えていく。

時には張り込みや変装、偵察のようなこともやって・・・

と、仲間がいるから、一人じゃないからこうして少し明るい気持ちになっていけるんだろうな、というのが分かる話でした。

凄くシンプルな本だけど、良かったです。