一緒に迷って、一緒に泣いて――早く大人になりたい、と思った。
『冷たい校舎の時は止まる』から生まれた珠玉の短編集 ほろ苦くも優しい辻村ワールドへようこそ。
『冷たい校舎の時は止まる』から生まれた珠玉の短編集 ほろ苦くも優しい辻村ワールドへようこそ。
誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用……。それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の3編を収録。涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。
大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。
大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。
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今まで唯一繋がりのある登場人物達が出てこなかった冷たい校舎の時は止まるの登場人物達の、その後や過去が描かれた短編でもあり、勿論「冷たい~」を読んでいない人にとってもすんなりと読める内容になっている3つの話でした。
辻村さん・・好きなんですけど、どうしても好きだと思えなかったのがこの「冷たい~」であり、特別何の思い入れもない作品だと思ってましたし、今も思ってます。
次に「スロウハイツの神様」も、そこまで好きではない感じなんですけどね。でもこっちはちゃんとリンクしていたり、登場人物は好きだから良いとして。
だから、「冷たい~」の登場人物のリンクがないことに、別に寂しさはなかったんですけど。
だけど・・こうして新たな視点から物語を描いてくれる辻村さんは、やっぱり素敵だなあと思います。
一度しか読んでいないせいで、この登場人物は誰?と思って読んでいる部分も多かったので、忘れてしまっている人は「冷たい~」を読んでから読むと、もっと楽しめると思います。
個人的にはロードムービーが一番ぐっときました。
完全に男の子だと思って読んでましたよ、もう引っかからないぞ!っていつも辻村作品を読み終える度に思うのに、完全に引っかかってます。どうしようもありません。
女の子同士の確執、っていうのが・・この作家さんはかなりリアルで重々しく書きますよね。
だからこそ、胸が痛くなるような締め付けられるような気持ちになるのですが、それでも最後はちゃんと開けた未来を示唆して終わる所がとても好きです。
だからこそ、胸が痛くなるような締め付けられるような気持ちになるのですが、それでも最後はちゃんと開けた未来を示唆して終わる所がとても好きです。
ああ、読み終わってしまうと悲しいですね。
早く新刊出ないかな(笑)
とりあえず、サイン会がとても楽しみです。
ちなみに・・先日の「武士道シックスティーン」で200冊読破したようです。