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阪急電車

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恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。

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有川浩さんの本です。

はー!やっと手元にやってきました。
予約してどれだけ経ってるんだよっていう感じですが。

今年はまった作家のベスト3を挙げるなら、間違いなくその中に入る作家、有川さん。
(ちなみに、1位は辻村深月さんで2位が小路幸也さんで、3位が有川さん)


先日NHKのトップランナーにも出演されていて、更に好きな作家になりました。

今作は、二度目?(確かレインツリーの国もそうだよね)の、自衛隊モノではない話でしたが・・これはこれで、なかなか良かったです。

まず、阪急電車をこの目で見てみたいという気にさせてくれましたしね。
同じローカル線でも、私が毎日利用している地元電車とは雲泥の差ですよ。
あの電車から恋も出会いもあったもんじゃないっての。

・・とまあ、話は逸れましたが。

たった8駅しかないというこのレトロな電車の中で、老若男女のそれぞれの話が展開されていくっていうスタイルはとてもよいです。

しかも、短編なんだけど次の短編にさっき出てきた登場人物が出てきたりというスタイルはとても好き。

更に更に、最初から最後までその登場人物達の話を書ききってくれているので、そのあとどうなったんだろうという思いが、ちゃんと完結するのも良いと思います。

個人的に、図書館で偶然出会ったと思っていた男女だが、実はお互いに気になっている存在だった・・という話が好きです。

それと、偶然同じ大学に通っている事をしって、付き合うことになったカップルも。

結婚式の準備中に、会社の同僚に彼氏を寝取られた女性の話も、何だか潔くてよかったし、老婦人が孫にも容赦ない態度な所とか、とっても微笑ましい。

他人なのに、ふとしたきっかけで交わった関係。

何だかこういう風な世の中だったら、とても平和なのになあと思ったりします。


高校の時には、若干ある出来事もあったにはあったのですが・・普通だったら、いきなり話しかけられたりしたら、引きますよね。
警戒してしまうというか。

こんな風な展開は、しかし今通勤に電車を使うようになってからは、一切ありません。

外国人やおばちゃんに電車の行き先を聞かれる事があるくらいです。はい。