No-music.No-life

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ヴィヴァーチェ 紅色のエイ

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灰汁色の霧に覆われた地球。16歳のヤンは、最下層地区で暮らしながらも、大きな夢を持っていた。親友ゴドとともに、いつかロケットでこの星から飛び立つという。そう、あの伝説のヒーロー、バシミカル・ライのように。そのころ、海賊に宇宙貨物船が襲われたという報せが、ステーションに入る。しかもその船は幽霊船だという…!?あさのあつこがあざやかに描き出す、少年たちのブレイブ・ファンタジー

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あさのあつこさんの本です。

地元の図書館で、借りられずにひっそりと置かれていましたが、最近出した本なんですよね。
何となく、児童書っていうのと、あと表紙とタイトルのせいだと思うのですが、読む気がなかなか起きなかったんです。

それと、凄く個人的な話なんですけど・・前に付き合っていた人のあだ名と登場人物のあだ名が一緒だったりして(苦笑)
そもそも私は、カタカナの主人公とか異世界が舞台の話っていうだけで敬遠しがちなところがあって、躊躇っていたのです。

全然期待して読まなかったのですが、面白かったです。

雰囲気や舞台設定は、もうまんまNO.6やん!と言いたいくらい、そっくりです。

新しいシリーズ立ち上げる前に、あさのさんNO.6を先に完結させてくれー!と思ったのは、私だけでしょうか?笑


霧が立ち込める街。

富める物と貧しい最下層に暮らす人々の貧富の差は激しい。
原因不明の突然死により、父を失ったヤン。
年の離れた幼い妹も、国王の命令により城へと連れ去られた。
病気の祖母、老いて疲れ果てている母。

一年後、ヤンは父の死の原因を突き止めようと父が働いていた同じ職場に就くことになった。

しかし、整備師見習いとして引き抜かれ、新しい知識をどんどん詰め込み飲み込んでいく事に楽しさを見出していた。

そんな時、城が燃えていると街中で騒ぎと混乱が起こり―

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っていうか、何故にエイなのだろう?

タイトルや作中にも登場するから、何かちゃんとした意味があるのだろうけど。

どうやら続き物らしいですが、NO.6と同じ雰囲気を醸し出しているだけに、なかなかストーリーが進まない予感はひしひしとしています。

でも、このシリーズもなかなか面白いです。

敬遠していた方がいたら、勇気を出して読んでみては?
イメージよりも随分面白かったですよ。