深い山奥にあるナゾの村を舞台に、時空を超えて往還する二人の少年。
家族や社会のひずみに翻弄されながら、困難に立ち向かう姿を描く、ホラー・ファンタジー。
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あさのあつこさんの本です。
最近、あさのさんの発刊ペースが早い気がしますが(No.6はまだか?)、読んだら読んだで…何だか微妙な作品が多い気がしてました。
今回も全く期待しないで読んだのですが…いや、面白かったですね。
あさのさんはこういう異次元の世界(でも、日本の田舎の田舎にもしかしたら存在するかもしれないような)を描くのがとても上手い。
そう再発見した今作でした。
人間を「マノモノ」として忌み嫌い、独特の制度の中で生きている「ウンヌ」という小さな集落。
同時に展開されるのは、ある日突然いじめの標的にされてしまった少年サイドからの話。
重なり合った二つの物語がどうなっていくのか?
第一部というからには続きがあるのでしょう。
とても気になります。