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ぼくと、ぼくらの夏

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高校二年の夏休み、同級生の女の子が死んだ。刑事の父親と二人で暮らすぼくは、友達の麻子と調べに乗り出したが…。開高健から「風俗描写が、とくにその“かるみ”が、しなやかで、的確であり、抜群の出来である」と絶賛され、サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した、青春ミステリーの歴史的名作。

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樋口有介さんの本です。

書店で文庫を見かけて、装丁が気になる感じだったので早速図書館で借りてみました。

何でも、これは新装版として出されたものらしく、元々は昭和63年!にサントリーミステリー大賞を受賞した作品なのだそうです。

色々調べていたら、映画化もされているらしいですね。

昭和に受賞した作品・・という事で、敬遠するなかれ。

私は解説を読むまで、全くもって古臭さを感じなかったですから!
むしろ、登場人物は今の若者にも通じるものがあるし、当時の時代背景としては巨人の現役選手が違うくらいなもの。

確かに高校生なのに携帯を持っていないけれど、それすら気付かないほどに自然で、とても好感が持てます。


比率で表すと、ミステリ50%、恋愛40%、その他10%みたいな(笑)

これがデビュー作!と思うと、いやはや本当に凄い人がいるもんだと思いました。

なかなか面白い一冊でした!