色を失くした僕と、時間を失くした妹たちが海辺の町をかけめぐる日々。僕らの心の中にある、世界のほとりの物語。
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最近はまってしまった、小路幸也さんの本です。
児童書のコーナーにあったので、これは児童書の類なのだろうか?
内容もとても平和的で、そして始まりの予感が最初から漂っている感じはとても良かったと思います。
内容もとても平和的で、そして始まりの予感が最初から漂っている感じはとても良かったと思います。
登場人物達は、皆カタカナの名前。
何処か異国が舞台なのかな?と思ったので敬遠しそうにもなったのですが・・日本っぽい感じがひしひしと伝わってきて、離島とか、そういう所をイメージしながら読みました。
何処か異国が舞台なのかな?と思ったので敬遠しそうにもなったのですが・・日本っぽい感じがひしひしと伝わってきて、離島とか、そういう所をイメージしながら読みました。
キサトアって何?
と不思議に思いながら読んでいると、キサとトアという双子の名前でした。
キサは朝日が昇り始めると起きて、トアは同時に眠り始め・・トアは夕日が沈み始めると起きて、キサは眠り始める―
キサは朝日が昇り始めると起きて、トアは同時に眠り始め・・トアは夕日が沈み始めると起きて、キサは眠り始める―
病気でもないが、原因不明のこの状況の為、双子であるのにお互いが起きていられる時間は一日にほとんどない。
主人公のアーチも、双子の妹たちと三人で遊ぶことも出来ない。
主人公のアーチも、双子の妹たちと三人で遊ぶことも出来ない。
けれども、その微妙なバランスの中で、家族は仲良く暮らしていた。
この街にだけ起こる、自然災害。
街のお祭り、風習。
街のお祭り、風習。
何処か遠い場所に、本当にこんな場所があるかのよう。
何処までも静かで、そして優しいお話でした。
・・但し、今回は脇役が沢山いるのですが、あまり印象に残らない人が多くて、何度も登場人物紹介を見返したりはしました。
だけどやっぱり、小路さんの描く話は、自分は結構好きですね。