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こうふくみどりの

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十四歳の緑が語る物語と、棟田さんという謎の中年女性が語る物語の、二つの物語で構成される本作は、「女の生きる道」を大きなテーマとし、西氏にとって挑戦作ともいえる作品です。

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西加奈子さんの本です。

「こうふくみどりの」と「こうふくあかの」で赤と緑の装丁の本を書店でよく見かけて気になってました。
部数が多かったせいなのか、売れていなかったせいなのか、サイン本なのに長い間置かれていたのが印象的だったのですが(汗)

西さんの本は、今回久々に読みましたが・・今回は、こてっこての関西弁での語りなので、関東人としては読むのに一苦労しました。

ですが、物語後半の余韻とか、相変わらず女の辛辣な描写(そこまで書いちゃってええのん?!って思う位の・笑)は好感が持てました。

ただ・・25の子持ちで離婚が成立していない女が、14の男の子に本気で恋するってあーた、危険っていうか、ヤバイだろ!
しかもいい年して・・と思って読んでたけど、藍さん私と同い年じゃないですか!
ありえん!
いくら背が高くて大人っぽいって言っても、中学生とどうこうなるなんて・・凄い小説でした(笑)

途中途中で、別の人の視点で物語が展開している部分が入るんですが、唐突過ぎてこの人誰だろう?と不思議に思いながら読んでいました。
最後にようやくそれが繋がるのですが、後半の展開はちょっと急ぎすぎな感じもあったりしました。

でもやっぱり西さん・・「。」が気になりますよ!
「おはよう。」って!
。はなしやろー!と突っ込みを入れながら読んでいました。

西さんの本は、さくらとかめちゃくちゃ感動して好きですけど、通天閣とか全く面白いと思えなかったりと相性の良い悪いがあるみたいです。

こうふくあかのは・・気が向いたら、というか、誰にも借りられてなかったら読んでみようかな、とちょっと遠慮がちな私なのでした。