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塩の街

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塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた―。“自衛隊三部作”の『陸』にもあたる、有川浩の原点。デビュー作に、番外編短編四篇を加えた大ボリュームで登場。第10回電撃小説大賞“大賞”受賞作を大幅改稿。

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有川浩さんの本です。

図書館シリーズでこの手の分厚さと有川さんの描くべた甘展開にはもう慣れたぜ!
と調子こいて読んでいたら、いやー・・駄目だ。やっぱり読みながらにやけてました。

電撃小説大賞の受賞作で、文庫化されたものを単行本化したものらしいです。

恐らく、乙一氏の本と同様にライトノベルに抵抗のある人の方が世の中多いと思うのです。
一般向けの読み手市場を築くというのなら、やっぱり単行本化はありがたい。

何となく、アニメ系萌えキャラみたいな絵が描いてあったら、なかなかレジに持って行きにくいですもんね。

また、この本は改稿をくわえているようで、結構設定自体が変わっているとのことでした。
ただ初めてこっちを読んだので、違和感は全くありません。

塩が街を埋め尽くし、人を結晶化させていく・・というとんでもない設定なのに、その恐怖はちゃんと伝わってきました。

とりあえず、主人公達の歳の差約10歳の恋愛はどうなのよ!笑)と思いながらも、秋庭に好感を覚えたので良しとします。

個人的に、塩の街その後の自衛隊隊員二人の恋の話が一番好きだったです。

自衛隊三部作の一つらしいので、他の本も読んでみようと思います!