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恋のトビラ

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危険な香りがする彼。いけないとわかっているのに…。石田衣良の「ドラゴン&フラワー」のほか、角田光代嶽本野ばら島本理生森絵都が描くラブストーリー全5編を収録。読むだけで恋したくなるアンソロジー

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石田さんの新刊が出たらすぐチェック、すぐ予約。
しかも島本さんもいるじゃないか!

という訳で・・別段期待せずに義務的に予約して、割と早くやってきました本でした。

石田 衣良
角田 光代
嶽本 野ばら
島本 理生
森 絵都

という一度は読んだことのある作家のアンソロジー小説でございました。

っていうか、これがテーマですよね?

なのに、何かタイトルと内容が一致していないような・・。

石田さんは、相変わらずいつもと同じようなパターンの恋愛話だし(最近の恋愛小説がことごとく微妙だと思っている・・辛口ですか?)。
久々に読んだ角田さんは、外国旅行に行って、現地で日本人男性に出会うっていう、前に短編で読んだことがあるような内容だったし・・。
森さんの話は、割と「え!」っていう驚きがラストにはあったのだけれど、運命的な出会いという感じとはちょっと違うんじゃないか、って思ったり。

角田さんも、森さんも昔はよく読んでいたのだけど・・今久々に読んでみたら、読みやすいけど自分とは少し合わないのかもな、と思ったりしました。

石田さんの作風も、最近はワンパターンな気がして。。なのに時々めちゃくちゃ面白い作品もあったりするから、ここまで来たら全部読む!っていう気合が入っているので読んでしまうのだけど(笑)

島本さんは・・始まりから終わりの予感がひしひしと伝わってくる感じで、やっぱり好きだと実感。
これが恋の話?と思う部分もあったけれど、読後感は悪くない。

で、一番良かったのが野ばらさん。

ガッツ石松がある意味裏テーマなんじゃないかと(笑)思われる話だったけれど、これが一番真っ当で等身大の女性の恋っていう気がしました。
とても微笑ましく最初から最後まで読めたな。

昔は友達に借りて何冊か野ばらさんの本を読んでいたけど、最近ご無沙汰だったので懐かしさを覚えながら読んでました。

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一冊が非常に薄っぺらい本なので、今日はお昼の時点で読み終わってました。
本が苦手な人には、ぜひともお薦めの厚さです。ぜひ。

そして今日から辻村さんの「子どもたちは夜と遊ぶ」を再読し始めました。
2度目なのに、もうのめりこんでますよ!