レベル7まで行ったら戻れない――。謎の言葉を残して女子高生は失踪した。記憶をすべて失った状態で目覚めた若い男女の腕に浮かび上がったのは「Level7」の文字。少女の行方を探すカウンセラーと、自分たちがいったい何者なのかを調べる二人。二つの追跡行はやがて交錯し、思いもかけなかった凶悪な殺人事件へと導かれていく。ツイストに次ぐツイスト、緊迫の四日間!
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宮部みゆきさんの本です。
るいちゃんから頂きました。いやはや、宮部さんを読み始めてまだ日は浅いのですが・・ほぼ外れがない作家ですね。
大体好きな作家と言えども、これは好き、これは微妙・・っていうのがあると思うんですよ。
しかし宮部さんの本で、今まで読んだものは駄作など一つもありませんでした。
しかし宮部さんの本で、今まで読んだものは駄作など一つもありませんでした。
それよりも面白い本のが多い!
そしてこのレベル7も、分厚さに圧倒されて遠巻きに眺めていたのですが・・ようやく重い腰を上げて読み始めました。
中盤からぐいぐい惹きこまれ、「え?どういうこと?ちょっと待って待って!」と思いながら、前のページに戻って読み返したり・・すっかりはまってしまいました。
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一組の男女。
目が覚めたら、見知らぬ部屋にいた。
更に、お互いが記憶を失っていたのだ。
目が覚めたら、見知らぬ部屋にいた。
更に、お互いが記憶を失っていたのだ。
簡単な物の名前がすぐに出てこない、そもそも自分の名前や住んでいた所、何もかもが全く白紙状態だった。
そもそもお互いがお互いを覚えていないのだ。
記憶喪失の事実に動転しながらも、部屋の中をくまなく探ってみる。
新品の服、新品の日用品、そして、札束の入ったスーツケースと、血のついた布、そして拳銃が見つかる。
もしかしたら自分は、殺人を犯して記憶を失っているだけなのかもしれない・・
不安に思いながらも外へと買出しに出かけると、隣人だという男・三枝が協力を願い出てくれた。
スーツケースに入ったお金の半分を報酬に。
三枝は、銃の扱いにも手馴れているようだった・・
スーツケースに入ったお金の半分を報酬に。
三枝は、銃の扱いにも手馴れているようだった・・
そして、少しずつ彼らの記憶を手繰りよせる長い旅が始まる―
夫を過労死で亡くし、娘のゆかりと二人で暮らしている悦子。
繋がらないと思っていた、三枝達と悦子達が、最後にようやく繋がった時は「ああっ!」と何だか嬉しくなってしまいました。
そして、どちらの話にも出てくる三枝という男。
彼に、3度も騙されました(笑)
単にミステリに慣れていないせいで、犯人をすぐに判断できないという理由もあるのだけれど、「え?そんな・・あんた敵だったの!?」と思っていたりだとか、意味深なプロローグで「ああ、この人がこの人だったんだ!」と単純に想像していたら、全然外れていたりして。
そして、何より一番良かったのが、悦子の娘・ゆかりちゃん。
この子の将来が非常に楽しみです。
この子の将来が非常に楽しみです。
女優もこなし、そして頭の回転も速く機転が聞く・・
読んでいて、思わずにやりとさせられました。
面白かったです!
面白かったです!