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瀬川深さんの本です。
豊島ミホさんが書評を書いたりしていたらしいので、どれどれ読んでみるかと思い図書館で借りました。
それなので、確かにこの本はその特徴とマイナー性を捉えているなあという印象を受けました。
ベースラインというのは、とても大切で音に深みを与えるものなのに、主旋律と一緒になると、途端に目立たなくなるものです。
それは、バンドだって合唱だって、全てに共通することだと思うのですが。
チューバの印象も、私は嫌いな男子の先輩が吹いていたせいもあるけど、あまりいい印象は持ってませんでした。
何より、でかくて持ち運びが不便。そして目立たない。
やはり演奏するのは男子でしたしね。
やはり演奏するのは男子でしたしね。
この物語の主人公の女の子は、そんなチューバに魅了された人間の一人なのですが、自分でチューバの立場とかマイナーだという事を分かり過ぎる程わかっているのがなんだか切なかったりもして。
いなくなって初めて大切さに気付く存在なんですよね、チューバは。
実際にチューバ吹きの経験がある人とか、吹奏楽部だった人なんかは「ふむふむ」と頷きながら読めるかもしれません。
何か違和感があると思ったら、会話に「」がないからだったのですね。
少し読みづらいと思うかもしれません。
少し読みづらいと思うかもしれません。
それと、26歳の女の子が主人公の割にはちょっと文体が固いかなという印象を受けました。
表題作はそれでもまだ良いのですが・・
表題作はそれでもまだ良いのですが・・
但し・・・書き下ろし二作は非常に微妙でした・・・。
特に2話目は、全く改行なしの構成なので読みづらいことこの上ない。
しかも、海外に行く話だったので・・私はかなり苦手なのです。
しかも、海外に行く話だったので・・私はかなり苦手なのです。