藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。残された病気の母と二人、毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた一人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう…。家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く"少し不思議"な物語。
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辻村深月さんとの出会いの一作。
ええ、再読ですとも。
確か今年の1月に読んだのですが、先日古本屋でゲットしましたので再読しました。
確か今年の1月に読んだのですが、先日古本屋でゲットしましたので再読しました。
読み終わった後、辻村さんの本を一気に制覇したのですが・・一つ一つの物語がリンクしているので、もう一度読みたい!と思ったのでした。
何より、ここに登場する理帆子と郁也は「名前探しの放課後」でも出てきましたしね。
他の作品だと、「スロウハイツの神様」にも理帆子が。
その他先に言ってしまうと楽しみが減ってしまうので言いませんが、ふみちゃんと郁也の事をもうちょっとじっくり読んで知りたいなあと思ったのもあります。
他の作品だと、「スロウハイツの神様」にも理帆子が。
その他先に言ってしまうと楽しみが減ってしまうので言いませんが、ふみちゃんと郁也の事をもうちょっとじっくり読んで知りたいなあと思ったのもあります。
結末を知っているはずなのに・・
すいません、何度か目頭が熱くなりました。
特に後半からラストにかけてはもうヤバイですね。
元彼若尾の異常行動と、郁也と理帆子の距離感、そして別所と理帆子の関係が始めて明らかにされるあたりでは・・もう何度読んでも多分泣ける気がします。
元彼若尾の異常行動と、郁也と理帆子の距離感、そして別所と理帆子の関係が始めて明らかにされるあたりでは・・もう何度読んでも多分泣ける気がします。
だって、1回目より2回目の方がもっともっと楽しめたもの。
SFを「少し・不思議」と言った藤子先生を真似て、人をSF(少し・ナントカ)で形容する遊び。
私は少し・何だろう?
年内にはもう1回くらい読みたいと思っています。