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黒笑小説

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偉そうな顔をしていても、作家だって俗物根性丸出し!俗物作家東野がヤケクソで描く、文壇事情など13の黒い笑い。

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東野圭吾さんの本です。
ブラックユーモアを描いた、短編集。

これまで、白夜行手紙幻夜とシリアス長編しか読んだことがなかったせいで、驚きましたよ。ええ。

東野圭吾は、こんな小説も書くんだ!

というのが正直な感想です。

まだまだ東野作品初心者の私は、この作家が作品によって違った作風を描くという事も知りませんでした。だから驚きましたね、固いシリアスな話を書くイメージが強いので・・まさかこんな一歩間違えたら「くだらない!」と思うような題材を、ブラックユーモアを交えてさらりと書いてます。
凄すぎます。


もうひとつの助走
巨乳妄想症候群
インポグラ
みえすぎ
モテモテ・スプレー
線香花火
過去の人
シンデレラ白夜行
ストーカー入門
臨界家族
笑わない男
奇跡の一枚
選考会


「巨乳~」とか「インポグラ」とか「モテモテ・スプレー」とか、もう妄想族の極みですよね(笑)
「もうひとつの助走」「線香花火」「過去の人」「選考会」と作家と賞と編集者という裏の世界をリアルに書いた現実的な話があるのですが、これから作家を目指す人にとっては、リアル過ぎて怖いかもしれません。作家界はこんな世界なのか?

「シンデレラ~」は誰かに似てると思ったら、白夜行のあの人なのですかね?
このしたたかで美人な頭の良い女性は。

それにしても・・「巨乳~」でAカップは論外とかいう一節がありましたが・・じゃあ私はランク外だろうなと思いました。
・・世の中巨乳ばかりじゃねえんだよっ!とは、貧乳女の叫びであります(泣)