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面影小町伝

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谷中の茶汲み娘・お仙は徐福の仙薬で色白美人に大変身。途端に評判の「小町娘」になって、錦絵にも描かれる始末。実はくノ一のお仙、人気が出ては困るのだ。ところが浅草にも美女・お藤が現れ、なんと二人の、幕府もひっくり返る大因縁が明らかになる。小町ブームに沸く江戸の町で伝説の秘剣が邪気を放ち、田沼の陰謀が渦巻く。お色気百倍の大江戸三部作完結編。

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米村圭伍さんの本です。

知人から頂いた、時代小説シリーズの最終巻(シリーズっていうか、時代小説を沢山頂いて、苦手だと思いながら読んでいたという例のやつです)。

という訳で、初めて読んだ作家さんです。
解説は畠中恵さん。

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ああ・・。
途中で読むのをやめようと思った位・・何ていうか、物語の世界に入っていけませんでした。

実際、数ページ程飛ばしたりしてました。。

三部作の完結編から読み始めてしまったのが悪かったのか?
―いや・・続けて読まなくてもこの一冊だけでも読める作りにはなっていたはず。

実在した人物(田沼意次とか)を、歴史の単元でここらへんは嫌いだったから詳しくないせいか?
―いや・・それにしても、説明が多すぎて、逆に読みにくい気がする。


江戸の小町ともてはやされた美女、お仙とお藤・・お仙は素顔のまま、お藤は化粧をした姿なのだが・・お藤が化粧を落とした姿は、まるでお仙とうり二つだった―

という設定とか、人物は良く描いていると思うのです。

それと、物語の序章からして不穏な空気が漂っていて、この人物とのかかわりがあるのだろうと予測出来るのとかはね。
いいと思うんですよ。。

ただ、薄墨という女の、その容姿についての描写が、最初全然なかったですよね?
後から相当な美女だった、とか、お藤とそっくりだとか書かれても・・え?薄墨って美女だったの?!という感じにしか思えなくて・・

それに、悪人たちが何とも卑猥なんですよね。
そこまでせんでもいいだろっていう・・

結局最後、お仙の変貌した姿も、あんな風にする必要はあったのか?と疑問・・


すいません、古本屋に売らせて頂きます・・

でも、頂いた時代モノ小説を、この本から読み始めなくて良かったと思いました・・。
・・多分挫折していただろうと思うので。