めっぽう足が速いまどかと清太郎は偶然同じ日に飛脚問屋「十六屋」で働きはじめた。風のように走る江戸の町々で起こる、手紙にまつわる人情話、不思議な出来事、捕物帳。やがて若い二人それぞれの過去と胸に秘めた思いが明かされてゆく。江戸庶民の生活と人情、そしてほのかな恋を爽やかに描く長編時代小説。
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出久根達郎さんの本です。
これも、例の頂いた時代物シリーズの一環です(笑)
タイトルが何とも怪しげですが・・笑
どんな話やねん!と突っ込みを入れたくなるようなものではなく、真っ当に飛脚人(郵便を届ける人?)の話でした。
どんな話やねん!と突っ込みを入れたくなるようなものではなく、真っ当に飛脚人(郵便を届ける人?)の話でした。
しかも、男性社会では珍しく女の飛脚人の話。
事件性などがあるわけではなく、飛脚人という仕事を通してその周囲で起こる出来事が語られているという感じなのですが、
この主人公・まどかの愛嬌、飛脚人仲間の清太郎の意味深な過去なんかが絡みつつ、割とほのぼのと展開していく話だったので、非常に読んでいて楽しかったです。
この主人公・まどかの愛嬌、飛脚人仲間の清太郎の意味深な過去なんかが絡みつつ、割とほのぼのと展開していく話だったので、非常に読んでいて楽しかったです。
多分、これで時代物はあと一冊を残してあらかた読み終えたのですが(という程冊数はないけど)、意外と悪くないなというのが大きな感想です。
むしろ、結構直木賞とか取っている作家さんたちだったせいもあるとは思うけど、現代モノと違って外れがないというのが凄いです。
むしろ、結構直木賞とか取っている作家さんたちだったせいもあるとは思うけど、現代モノと違って外れがないというのが凄いです。
申し訳ないですがが・・時代物を初めて読むという人は、畠中さんの「しゃばけ」シリーズから読むと挫折するかもしれないとだけ言っておきます。
逆に、最近私が読んだものをお薦めしたいと思います。