No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

本からはじまる物語

イメージ 1

「本」「本屋」を舞台に描いた18のストーリー。豪華執筆陣全18名による「本屋」「本」をテーマにしたファンタジー・ミステリーなどバラエティあふれる掌編小説集!

---

本をモチーフに描かれた掌小説集。

☆「飛び出す、絵本」・・・・・・・・・恩田 陸
☆「十一月の約束」・・・・・・・・・・・本多孝好
☆「招き猫異譚」・・・・・・・・・・・・・今江祥智
「白ヒゲの紳士」・・・・・・・・・・・二階堂黎人
「本屋の魔法使い」・・・・・・・・・阿刀田高
「サラマンダー」・・・・・・・・・・・いしいしんじ
「世界の片隅で」・・・・・・・・・・・柴崎友香
「読書家ロップ」・・・・・・・・・・・朱川湊人
「バックヤード」・・・・・・・・・・・篠田節子
「閻魔堂の虹」・・・・・・・・・・・・・山本一力
「気が向いたらおいでね」・・・大道珠貴
☆「さよならのかわりに」・・・・・市川拓司
「メッセージ」・・・・・・・・・・・・・山崎洋子
☆「迷宮書房」・・・・・・・・・・・・・・・有栖川有栖
「本棚にならぶ」・・・・・・・・・・・梨木香歩
☆「23時のブックストア」・・・・・石田衣良
「生きてきた証に」・・・・・・・・・内海隆一郎
☆「The Book Day」・・・・・・・・・・・三崎亜記


アンソロジーは、当たり外れが激しいと思っています。個人的に。
今まで「これは良かった!」と思ったアンソロジーは、I LOVE YOUくらいかもしれない。

読んだことのない作家の小説を、お試し感覚で読めること。それでいて、その初めて読む小説家の話が自分の中で凄く良いものだったりするとかなりお徳な感じがするのが良いんですよね。

ただ、何故か自分の目当ての作家の作品が、案外微妙だったりすることもあって。

アンソロジーって、基本的に短編だからでしょうか。
これからだな、と思った所で話が終わってしまうこの感じ。

今作も、ほとんど全ての作品がそんな中途半端感を抱いてしまったのでした。

☆印をつけた作家の本は、アンソロジーも含みますが読んだことのある作家。
その他も名前を聞いた事のある名だたる作家ばかりだったので、結構期待していたんですよ。


偶然なのか、「本が空を羽ばたく」「猫も本を読む」「古本屋で出会った不思議な人物」というような話が、何作かあって。
やっぱり同じ「本」を舞台にしたものだと、こういうこともあるのか。
これは製作者側の意図ではないことを祈るばかり。

という訳で、期待していただけに、今作はちょっと残念でした。